親しい人の中に
「自分は回避性愛着障害だ」
と言っていた人がいたので、
何か本を読んでみることにした。
そうしたら、岡田尊司(おかだたけし)が書いた本を見つけた。
岡田尊司は「小説家になりてえな」とか言いながら、
京大医学部だったりする、作家兼医者の人だ。
上の記事に書いた本の作者も、
岡田尊司である。
読んでみたら、冒頭の人よりも
「ブログのコメント欄で、この手の人と何度も接したわ」
と思った。
なので、今日は
「生きるのが面倒くさい人」
この本を紹介したい。
この記事はパッチ14.12の時に執筆されました。
生きるのが面倒くさい
多くの人が「生きるのが面倒くさい」と感じる理由は、
回避性パーソナリティという状態と深く関係しているそうだ。
対人関係が面倒くさい
大半の人にとって、
人生で最も面倒くさいことと言えば、
対人関係だろう。
エミール・デュルケームも自殺論では、
「暖かい季節のほうが人との接触が増えるので、自殺者も増える」
と言っていた。
人との接触が面倒な場合には2種類ある。
- 人と接することに、関心も興味もとぼしい
- 人と接したいのだけど、人と会うと気疲れする
2は相手に気を使いすぎるから疲れる。
なぜ疲れるのかというと、
相手の評価に敏感だかららしい。
頑張るのが面倒くさい
第三者から見れば、
やればできそうなのに、
やらない人がいる。
そういう人の心理状態とは
- どうせダメだ、うまくいかない
と思うらしい。
失敗するたびに傷付くから、
そう思うそうだ。
- 好きな異性に振られる
とかならわかるのだけど、
失敗して傷付くとはどういうことなのだろうか?
「また今日もLOLを起動しちまったぜ」
みたいなニュアンスではなさそうだ。
次に回避性パーソナリティ障害の特徴というか、
診断基準を書くのだけど、
それを読めばわかる。
回避性パーソナリティ障害とは
先にDSMについても説明するけれど、
飛ばしたほうがいい。
DSM-IVおよびDSM-5は、どちらもアメリカ精神医学会が発行している「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」のバージョンを表しています。
DSM-IV(第4版)
- 1994年に発行
- 精神疾患の診断基準や分類を提供
- カテゴリーに基づいた診断が特徴
DSM-5(第5版)
Geminiに聞きました
- 2013年に発行(DSM-IVから19年ぶりの改訂)
- 精神疾患の診断基準や分類を更新
- スペクトラムの概念を導入し、より連続的な捉え方を重視
- 一部の疾患名の変更や統合が行われた(例:アスペルガー症候群が自閉スペクトラム症に統合)
DSM-IVおよびDSM-5における回避性パーソナリティ障害の診断基準では、7つの診断項目のうち4項目以上当てはまることが要件となっています。
7つの診断項目は以下の通りです。生きるのが面倒くさい人
- 批判、非難、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
- 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない。
- 恥をかかされる、または嘲笑されることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。
- 社会的な状況では、批判される、または拒絶されることに心がとらわれている。
- 不全感のために、新しい対人関係状況で抑制が起こる。
- 自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている。
- 恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険を冒すこと、または何か新しい活動に取りかかることに、異常なほど引っ込み思案になる。
7項目を見て感じた、
私の個人的な印象を書く。
1 相手にコントロールされやすい人だなと思った。
2 男性同士は嫌いなのが普通だろう。
LOLのソロキューで味方4人を愛らしく感じる人なんて、
どうみても正常じゃない。
そんな心境になるのは、
振り分け戦をユーミで5連敗しようとする人ぐらいだ。
3 相手にコントロールされやすい人だなと思った。
4 相手にコントロールされやすい人だなと思った。
5 LOL中の私は全能感が高すぎて、
一緒にプレイすることを拒否されるのが珍しくない。
6 健常発達とは、「社会的に役に立つ」と
言われていることだけを身につける性向のことらしい。
7 相手にコントロールされやすい人だなと思った。
とりあえずこういった性向を多く持てば持つほど、生きるのが面倒くさくなり、能力も身につかないそうだ。
何を恐れているのか?
- 心理的耐性が低く、傷つくことに耐えられないため、心理的な負荷から逃れようとする傾向
こういう傾向があるのはわかるけれど、
具体的に何を恐れているのか?
- 他人からの評判
- 眼差されかた
- 孤独になること
- 拒絶されること
大昔は群れから追放されると、
1人で動物と戦わないといけなかったので、
人間は孤独を避ける方向で進化したそうだ。
とりあえずこういった性向を持つ時点で、
戦いには向いてないだろう。
傷付きやすいけど積極的。
あるいは、「なんで俺がそんなことしなくちゃいけねんだ」と言いながらも親切に振る舞う。
人間はそういった人物を好む。
回避性パーソナリティと回避型愛着
回避性パーソナリティは
「機会があれば人と接したい」
と思っているそうだ。
回避型愛着は、
最初から人との接触を求めない。
回避型の子供は、
成長すると他人のことを気にしないタイプに育っていく。
4タイプをLOLで考えてみよう
- 安定型
- 回避型
- おそれ・回避型
- 不安型
1と2 あまり問題はない。
3 LOLで他人の反応を予測するには、
LOL自体に詳しい必要がある。
よく言うことだけど、
何年もプレイしているのにビルドを自分で組まなかったり、
アタックムーブができない人は、
嫌悪の対象になる。
文句を言う時しかチャットしないヤツは、
誰から見てもダメなのがわかるけれど、
こういった嫌悪のされ方を
LOL初心者は知らないはずだ。
4 美少女だったら良いかもしれない。
こういうタイプの女性は見た目が可愛らしい場合が多いと、
女性の友人が言っていた記憶がある。
しかしLOLプレイヤーは普通、
他のプレイヤーを男だと認識する。
開幕インベイドを仕掛けてきた
敵チームのブリッツクランクに引っ張られたなら、
罵詈雑言の嵐だ。
人間の仕組み的に、男性は競争に勝たないと、他者からの愛情や承認は得られない。
アタックムーブをAAした後に移動することだと思っていた人
コーチングの時に3人ほどいた。
たしかに言われてみれば、
「名前だけ聞けば、そう思うかもしれない」
と、その時初めて思った。
彼らがわからなかった仕組みは簡単で、
あなたも少し考えただけでわかるだろう。
どうみても
- 普段、一緒にLOLをプレイしている友人がいない
のが原因だ。
回避性が高ければ、
社会関係資本が少なくなる。
当たり前の話だ。
共通の趣味を持った友人がいれば、考えを深めやすいのだけど、1人もいない場合は本人にやる気や熱意がないと厳しい。
どうして回避性パーソナリティになるのか?
幼少期に周りの人間からの
- スキンシップ
- 応答的な反応
- 共感的な応答
が少ないと、
オキシトシン受容体も少なくなるそうだ。
※ もちろん大人になっても必要だ。
オキシトシン受容体は、神経ホルモンであるオキシトシンと結合するタンパク質で、細胞膜上に存在します。オキシトシンが受容体に結合すると、細胞内にシグナルが伝達され、様々な生理的な反応を引き起こします。
オキシトシン受容体の主な働き
Geminiに聞きました
- 出産・授乳: 子宮収縮や乳汁分泌を促進し、出産や授乳をスムーズに進めます。
- 愛着形成・信頼感: パートナーや子供との絆を深め、信頼感を高めます。
- ストレス軽減: ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑え、リラックス効果をもたらします。
- 社会的行動: 他者への共感や協調性を高め、社会的なつながりを促進します。
またもう1つのパターンとしては、
本人の気持ちや都合に関係なく、
親が一方的に世話や期待を押し付けるケースだ。
ゲームの世界ではよくあることで、
求めてもいないのにアドバイスするような人だろうか?
する側は結構面白いのだけど、
される側は主体性がなくなる。
その行為の問題点は、
相手がアドバイスを求めてないので
応答性がないこと。
人間としては、
人に教えたがるのは一般的な反応である。
自分で決定することの大切さ
カウンセリングの話なのだけど、
凄くいい話が書いてあった。
- 無理やり連れて来られるケース
- 自ら状況を変えたいと思ってやってくるケース
前者よりも後者のほうが、
圧倒的に改善が早いそうだ。
我々は自分から望んで人生を始めたわけではない。
突然試合中のゲームに突っ込まれる形で、
始めさせられた。
無理やり連れて来られるってのは、
先ほど書いた話と同じで
応答性がない。
回避性パーソナリティの何が大変なのか?
- 回避性パーソナリティだと、生きるのが面倒くさい
というのが、この本の主張だ。
私はまどろっこしい絡め手が嫌いで、
LOLプレイヤーから見れば
「ファイターがメインなんだな」
と思わせるコミュニケーションを取っている。
しかしそれでも、日々の生活は面倒くさい。
誰でも同じことを思うはずだ。
つまり回避性パーソナリティだと
- 慣れていることは、単純に時間コストが高くて面倒くさい
- 慣れてないことは、見通しが立たないので面倒くさい
- 人にバカにされるのが嫌なので、何もしたくない
1つ項目が増えてしまう。
これは致命的だと考えられる。
終わりに
- 回避性パーソナリティ障害のベース、は人に嫌われることを極端に恐れる姿勢のこと
- 次の3つが必要である
- 応答的な反応が必要(周りの人が)
- 共感的な応答が必要(周りの人が)
- 主体性が必要(本人が)
- 回避性パーソナリティだと生きるのが面倒くさい
- 回避性パーソナリティじゃなくても生きるのは面倒くさい
- 回避性の人は何事も自分で決定するといい
私が最初記事を書いている最中に思ったのは
- 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたがらない
コレを見て、
「ずいぶんちょろいヤツだな」
と。
※ ちょろい=考え方などが安易な人のこと。
人間はバカな上に汚いし、
打算的だし卑怯だしインチキ臭い。
それが当たり前なのだけど
「あまりにも正直過ぎないか?」
と感じてしまう。
幸福優位論と言って、
人間はネガティブだと「戦うか逃げるか」みたいな反応しかしない。
ポジティブなら、様々な選択肢が取れる。
何事も真剣に受け止めると、
外部からの攻撃に弱くなってしまう。
人生は戦いなのだから、他人の話なんて、話半分で聞く姿勢が大切だ。
スキゾイド(シゾイド)パーソナリティごっこ
スキゾイドパーソナリティ障害とは、
次のような診断基準だ。
- 家族を含めて、親密な関係を持ちたいとは思わない。あるいはそれを楽しく感じない
- 一貫して孤立した行動を好む
- 異性と性体験を持つことに対する興味が、もしあったとしても少ししかない
- 喜びを感じられるような活動が、もしあったとしても、少ししかない
- 親や兄弟などの親族以外には、親しい友人、信頼できる友人がいない
- 賞賛にも批判に対しても無関心に見える
- 情緒的な冷たさ、超然とした態度あるいは平板な感情
私はコレを見て思った。
「このタイプの人間、漫画でよく見るわ」
と。
この路線なのだけど、
親しい友人や信頼できる友人は多い。
魅力的なキャラクターテンプレートは
こんな感じである。
冷血公爵と言えば、
伝わるだろうか?
無料体験中でも解約できます
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マインド・コントロールも岡田尊司(おかだたけし)の本。