さいきん私生活で
「AをするためにはBをしなければいけない、
しかしBはしたくない」
という状況が多いなと感じている。
そこで恐ろしいことに気づいてしまった。
「LOLで葛藤を感じたことがない」
もちろん初心者の頃はあったのだけど、
ここ5年は感じない。
このへんにヒントがあるのではと思ったので、
今回の記事を書いていくことにする。
この記事が少しでもあなたの役に立てば、
望外の喜びである。
この記事はパッチ14.11の時に執筆されました。
葛藤とは?
葛藤とは、相反する二つの力や欲求の間で心が揺れ動き、どちらを選ぶべきか迷う状態を指します。
例えば、
- 仕事と家族のどちらを優先するか
- 自分の夢と親の期待のどちらを選ぶか
- 正直な気持ちを伝えるか、相手を傷つけないようにするか
このような状況は、誰しもが経験するものです。葛藤は、人間関係、仕事、学業など、様々な場面で起こり得ます。
Geminiに聞きました
そんなに珍しいことじゃない。
3種類の葛藤
1. 接近-接近型
説明: 二つの魅力的な選択肢があり、どちらを選ぶべきか迷う葛藤です。
例:
- 旅行先:Aに行くかBに行くか
- デザート:ケーキにするかアイスクリームにするか
- 習い事:英会話にするかピアノにするか
2. 回避-回避型
説明: 二つの避けたい選択肢があり、どちらを選ぶべきか迷う葛藤です。
例:
- 苦手な上司と話すか、仕事を辞めるか
- 嫌な人と会うか、断るか
- 難しいテストを受けるか、受けないか
3. 接近-回避型
説明: 一つの選択肢に魅力と同時に、避けたい要素がある葛藤です。
例:
Geminiに聞きました
- ダイエットしたいけど、好きなものを食べたい
- 独立したいけど、安定した収入がなくなるのが怖い
- 恋愛したいけど、傷つくのが怖い
- 接近-接近型
- 回避-回避型
- 接近-回避型
1 トレードオフというヤツだ。
ケーキとアイス両方食べる人は体重が3桁になる。
LOLのチャンピオンやロールは、
ランクに挑む時は絞ったほうがいい。
2 接近接近はニコニコしながら困るイメージだが、
回避回避は病的な困り方をするイメージである。
我々は歯磨きを面倒くさいと思いながら、
毎日軽々こなせる。
私は数分、例を考えてみたのだけど
しっくり来る例えが思いつかなかった。
あなたがもしスラスラ思いついたなら、
気を付けたほうが良いかもしれない。
3 冒頭にも書いたが、
とにかくコレが多い。
- 趣味が良いと思われたい
- 外見をカッコよくしたい
- 減量中なので痩せたい
- でもスクワットはやりたくない
しかしLOLだったら、
私の場合は簡単に解決できるのである。
LOLと葛藤
- 接近-接近型
- 回避-回避型
- 接近-回避型
1 何も考えずに適切なほうを選べる。
「パンチに予備動作を加えてはいけない。瞬時に打て」
というブルース・リーの名言のごとく、
日々そういう訓練をしているからである。
2と3 回避しない。
LOLは対戦ゲームなので、
仕組み的に受けるストレスが多い。
LOLでのストレスを回避しようとするのは、
悪くないどころか賢明ですらある。
しかし私はそういう人が戦える場所でプレイしてない。
エメラルド以上あったらナイーブな考えの人は、
味方の足を引っ張り続けるだけだ。
私にこういった能力があるのは当たり前なのだけど、
産まれた時からあるわけがないので
後天的に身につけた。
課題の認識
コーチング時に私が最も驚いたのは
- 自分でアイテムを選ばず、おすすめからしか買わない人がコーチングを申し込んでいること
軽々1万円払えるし、
話し方もしっかりしている。
そんな人が自分でアイテムを選ばないまま、
何年もLOLをプレイしている。
いろいろ端折って結論を書くと
- そんな態度で勝つことはできないし、上達もしない
つまりシンプルに、
自分の課題を認識してないわけだ。
葛藤を感じてる時点で、課題を認識している状態だと言える。
レディネス
教育業界におけるレディネスとは、学習者が特定の学習内容を学び始めるために必要な知識、技能、態度などの心理的な準備状態のことを指します。
レディネスの重要性
レディネスが十分に整っていない状態で学習を始めると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 学習内容を理解しにくい
- 学習に意欲がわかない
- 学習を途中で放棄してしまう
一方、レディネスが整っていれば、学習内容をスムーズに理解し、意欲的に学習に取り組むことができます。
レディネスを判断する方法
レディネスを判断するには、以下の方法があります。
- 事前知識・技能の確認: 学習内容に必要な事前知識・技能を持っているかどうかを確認する
- 興味・関心の調査: 学習内容に対する興味・関心を持っているかどうかを調査する
- 学習意欲の調査: 学習内容を学びたいという意欲を持っているかどうかを調査する
レディネスを高めるための方法
レディネスを高めるためには、以下のような方法があります。
Geminiに聞きました
- 事前学習: 学習内容に必要な事前知識・技能を習得する
- 動機づけ: 学習内容に対する興味・関心を高める
- 学習環境を整える: 集中して学習できる環境を整える
葛藤は次の2つができれば解決する
- 回避したいことを回避しない
- 回避したいことを続ける
コレができれば、
ケーキとアイス3個ずつ食べる人以外は
問題ないわけだ。
LOLで言えば
- 長くプレイしている人はレディネスが高い
- レートの高い人はレディネスが高い
- 始めたばかりの人はレディネスが低い
- レートの低い人はレディネスが低い
と決めつけて構わない。
もちろんそのレディネスは、
LOLに限ってしまうのだけど。
なので上の4つのケースでの適切な表現は
- ◯◯の人はLOLレディネスが高いか低いか
みたいになるだろう。
いきなり最高効率でプレイしようとする人が続かないのは、レディネスが形成されてないからである。
ハビトゥス
ハビトゥスとは、フランスの社会学者ピエール・ブルデューが提唱した概念で、人々の日常経験の中で蓄積されていくが、個人にそれと自覚されない知覚・思考・行為を生み出す性向のことを指します。
簡単に言えば、無意識のうちに染み付いた思考や行動のパターンと考えられます。
ハビトゥスの形成
ハビトゥスは、幼少期から経験する日常生活を通して形成されます。具体的には、家族や学校、友人などの周りの人との関わり、社会の規範や価値観、文化的背景などが影響を与えます。
Geminiに聞きました
習慣と似ていて
- 習慣や行動を発生させる装置
みたいなものだと解釈して問題ない。
例えば
- 日常的にジャンクフードを食べる
- ジャンクフードが好き
- 日常的に野菜を食べる
- 野菜が好き
1 立派な人間には見えない。
2 「たまに食べるのかな?」
と感じる。
3 立派な人間に見える。
4 「ちょっと変なヤツだな」
と感じる。
野菜はマズいしカロリーもないが、
体にはいい。
なのであえてソレを摂取するように努める、
その行為が貴族的な印象を与えるのである。
反対にジャンクフードしか食べない人は、
そういう家庭で育ったことを意味しており、
闇金ウシジマくんに出てくる人
という印象を与えるはずだ。
LOLなど趣味の世界の趣味の良さは、基本的に他人の振る舞いから学ぶ。
燃え尽き症候群(バーンアウト)
この本のなかで私はバーンアウトを、仕事に対する「期待」と「現実」のギャップに引きずり込まれることと定義した。
ジョナサン マレシック. なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか (p.7). 青土社. Kindle 版.
さらに、さまざまな科学的知見を総動員して、バーンアウトとは「仕事に対する自身の理想と現実のギャップを埋めるために無理を重ねた結果」であるとの定義を定める。
ジョナサン マレシック. なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか (p.19). 青土社. Kindle 版.
「燃え尽きる」という表現から誤解されがちなのだけど、
この本によると、
燃え尽きやすいのは始めたばかりの人らしい。
LOLの場合
- 私
- それなりに上手で、何年もLOLをしている人
- ランクを始めたばかりのプレイヤー
燃え尽きやすいのは、
圧倒的に3。
燃え尽き症候群の代表的な症状の1つに、
脱人格化というのがある。
親切で有名だった人が、
突然
- 冷淡になる
- 攻撃的になる
- イライラする
みたいになるわけだ。
どう見てもとんでもない人間なのに、
周りの人が庇ったりするのは、
こういったことが起きているからである。
※ 燃え尽きる前は、尊敬に値する人物だった。
仕事で燃え尽きないためには、「仕事は所詮仕事である」みたいな価値観が大切らしい。
私は「LOLとかクソどうでもいいよな」と普段から隠さずに書いている。
時間割引率
何か努力して成果を出したい時
- すぐに出したい
と思うのは人間当たり前ではある。
ただ人から褒められるような成果は、
簡単に出せないことが多い。
長い目で見る必要があるわけだ。
長い目で見られるかどうかは、
単純に
- 今の自分が、自分から見て裕福に感じるかどうか
にかかっている。
この場合重要なのは
- 好きなことなら、自分が裕福だと思えなくても継続できる
ことだ。
葛藤と時間割引率
つまり
- 回避したいことは好きなことじゃない
- 自分が裕福だと思えないと、嫌いなことは継続できない
「なんてこった」
と書いてて思った。
冒頭のスクワットの話
- 80%で5×5セット
- 60%で10×3セット
- 1と2を一週間に3回する
続けることさえできれば、
体重の2倍くらいまで持てるようになるらしい。
しかし足は体全体の7割くらいの筋肉なので、
とにかく辛い。
上に書いたメニューが上腕二頭筋ならば、
LOLのラストヒット練習より低い負荷だ。
ただ足は筋肉量が多いので、
上のメニューをすると気絶しそうになる。
接近回避型の葛藤で、
スクワットを回避せずに実行できたことにする。
続けることができるか
このブログの記事だと、
今回の記事は結構難しいけれど、
ビルドガイドならプラチナ4あれば問題なく書ける。
上級者なら0.2秒で記事大半が完成して、
あとは書くだけとなるのだけど、
プラチナ4でも時間がかかるだけで
出来栄えは同じはずだ。
上のスクワットも似たようなもので、
自分の筋力の80%なのだから、
能力的に誰でもできる。
なので続けるには
- レディネスを高める
- 燃え尽きないようにする
- ハビトゥスを得る
1 最も簡単だろう。
事前学習、動機づけ、学習環境を整える。
わかりやすい。
2 期待や理想を捨てる。
もちろんそれだけではないので、
1よりずっと難しい。
3 最も難しい。
LOLで活躍するには
「こいつら、いつも俺がいないと勝てないんだよな」
という性向を身につける必要がある。
味方に文句を言うプレイヤーを見ながら
「ヤレヤレ」
という感じで15キル取って勝つ。
続けられないケースを考える
- レディネスを得ないまま高負荷なことをする
- 効果や結果を期待しすぎる
1 負荷が低いことから始める必要がある。
少しだけプレイすれば、
そのプレイした物事を考えるようになる。
物事は思考時間によって、
上手になったり、
レディネスを高めたりする。
なのでいきなり高負荷なことをすると、
続かなくなってしまう。
2 「運動をすると気分が晴れる」
と、うつ病持ちに医者が言う時は
「そんなに効果を期待しないでください」
というそうだ。
また
「そういう病気は治るもんじゃないよ」
みたいなことも言うらしい。
常に気分が良いだなんて、非現実的すぎる目標だろう。
貴族のハビトゥスは普通得られない
ハビトゥスを最も短く説明すると
- 身体的必然
となる。
「パンチに予備動作を加えてはいけない。瞬時に打て」
さきほど書いたブルース・リーのセリフと同じだ。
貴族のハビトゥスを得られないのは、
単純に貴族に生まれてないからである。
ゲームでもなんでもそうなのだけど、
子供の頃からプレイしている必要というか、
ハビトゥスを身につけるには年月がかかる。
対戦ゲームの上位層は「子供の頃からずっと対戦ゲームしてた人のハビトゥス」を持っていると決めつけて構わない。
ゲーム貴族と言えるかもしれない。
終わりに
- 葛藤は やりたくないことを回避しなければ解決する
- 物事は1度やれば終わりなことと、何度も続ける必要のあることがある
- レディネスを得ないまま高負荷なことをしてはいけない
- 効果や成果を期待しすぎてはいけない
- 長く続けないと、取り組んでいる物事のハビトゥスは得られない
- 続ける場合、時間割引率も考慮しなければいけない
- 好きなことなら誰でも簡単に継続できる
最も簡単そうな、
一回やれば終わることでも、
入念な準備が必要だったりする。
というわけで実践的な方法は
- 1回やれば終わることは、準備してなんとか終わらせる
- 続ける必要のあることは、負荷を下げて細々とプレイする
我々が大前提として覚えておくことは、
回避したいと思っている時点で、
かなり自分が苦手なことだ。
クレンズ入れてるシルバーのエズリアルにLOLを教えるような、
そういう気持ちが必要である。
こうやって時間をかけて考えると、
なんでも少し面白く感じるものだ。