友人をLoLに誘った時、こう言う人間がいる。
「とりあえずサポートやってみなよ。簡単だから。」
これが間違いの始まりだ。
サポートは簡単ではない。
むしろLoLという競技において、
最も高いゲーム理解を要求するロールの一つだ。
「簡単だから」と言った人間は、サポートを深く理解していない。
あるいは、初心者の苦痛に無頓着なのか、どちらかだ。
今回は
- なぜサポートが初心者に向かないのか
- 初心者にとって真っ当なスタートとは何か
について書く。
この記事はパッチ26.7の時に執筆されました。
「簡単」という言葉の正体
「サポートは簡単」と言う人間が根拠にしているのは、おそらくこの3点だ。
- ファームをしなくていい
- ラストヒットを取らなくていい
- 育たなくても怒られない
- 何もしなくてもいい
1と2 ラストヒットもファームも不要なのは事実だ。
CS(クリープスコア)は、
初心者がゲームに慣れるための最もシンプルな指標である。
「10分でCSがいくつか」
この数字が上達の基準になる。
サポートにはそれがない。
自分が上達しているのか、
全然わからないままプレイさせられる。
3 怒られないのは最初だけだ。
試合が進んで負けが見え始めると、
最初に吊るし上げられるのはサポートというか、
グループで1番下手な人なのが定番だ。
「なんでエンゲージしたんだ」
「なんでエンゲージしないんだ」
確実に矛盾した要求が飛んでくる。
答えようがない。
4 「無能なヤツが頑張る」
これが1番迷惑なのは、
LoLに限らず広く知られている。
ヴァンガードはダリウスに近いが、
エンチャンターは何もしなくていい。
ソナ、ユーミみたいなチャンピオンは、
とにかくレーンで倒されないことを求められる。
サポートは「全員の動きを知っている必要がある唯一のロール」だ
「どのロールが難しいのか?」
腕立て伏せもLoLもできない、
クラスの不人気者が好みそうな話題だ。
我々はそのたびに
「コイツどんな顔でチャット打ってるんだろ?」
と不思議に思うが、
サポートは全員の動きを知っている必要がある。
単純に
- 「自分の行動が、他ロールにどれくらい効いているのか知ってないと面白くない」
からだ。
LoLというゲームは勝っても負けても、
- 「自分が他より活躍できてたら面白い」
のである。
おそらく人間自体が、
そういう生き物なのだろう。
いきなり「サポートをやれ」と言われて、
ただワードを置かされ続けて、
- 「かー、味方よええ。あー、俺はつえーのになー、つれーわー」
なんて気分になる人はいないだろう。
最初にサポートをやらされたヤツは敵にAAをしない
メイジやサポートの序盤のAAはダメージソースとして大事だが、
中盤以降はしないほうがいいまである。
だがサポートを最初にやらされた人は、
最序盤でもAAをしない。
自己効力感がないからだろう。
先延ばし克服の本では、
- エディー どうせ失敗すると決めつけるタイプ
と書かれていたのを思い出す。
【3つの先延ばしタイプ】ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか【書評】
逃げられないとわかった時は、シルバーでも全力で殴り返してくるのがLoLだ。
普通はAAをしたほうがいいことは知っている
私がコーチングの最初のほうに教えることとして、
- 「適切な操作方法を教える」
というものがある。
筋力トレーニングでいうフォームにあたる部分だが、
気持ち的な部分を教える必要性は薄い。
例えば
- 「アーリのEフラッシュからコンボを決めた後は、AAを連打したほうがキルを取りやすい」
といった部分は、
誰でも思っていることだ。
適切な操作方法を知らないだけ。
繰り返される批判がもたらすもの
以前、イップスについての記事を書いた。
イップスとは、本来できるはずのプレイが、
突然できなくなる状態のことだ。
スポーツの世界では
- 「プレッシャーと批判の蓄積」
がイップスの引き金になるケースが多い。
イップスとは普通繰り返される内言によるものだが、
初心者がサポートをやると、
普通に外部の声が否定的になる。
- ワードを置くたびに「そこじゃない」と言われ
- エンゲージするたびに「なんで行くんだ」と言われ
- エンゲージしないと「なんで行かないんだ」と言われる
特に2と3はギャグみたいな話だ。
「なんでも聞け」と「いちいち聞くな」の性質を
両方あわせ持つ上司のようであるが、
2と3の両方言うのがLoLだろう。
これを10試合続けると、
何が起きるか。
「何もしないほうがいい」という学習をする。
自分から仕掛けることを止め、
味方が動くのをただ眺める。
LoLというゲームにおいて、
これは最悪の習慣だ。
「簡単だから」という一言が、
取り返しのつかない癖を作ることがある。
パッチ26.7現在、ユーミ以外のエンチャンターは何もしなくても勝ててしまう。
では初心者には何をやらせるべきか
条件はシンプルだ。
- 一人でゲームが完結する
- うまく行ったかどうかがわかりやすい
これを満たすチャンピオンとロールが望ましい。
具体的には
- 後半強いチャンピオン(キャリー)
初心者は勝敗でしか指標を測れないからである。
周りの人がやらせてくれるかどうかは別な話かもしれない。
エズリアル
例えばボットレーンでは、
エズリアルという大人気のチャンピオンがいるが、
ソロキューでの勝率は常に低い。
単純に後半弱いからである。
つまりエズリアルを使うのであれば、
- 序盤のレーン戦での勝利
- 試合の勝敗
1 これを指標にするのが望ましい。
2 これはチームにキャリーがいなかっただけで、
エズリアルが下手だったわけではない。
※ 「最初からピックするな」という話は無視する。
エズリアルは大会でも使われるし、実は他のロールにキャリーがいる時は勝率も高いのだが、ソロキューでは使わないほうがいい。
「他のプレイヤーが育つかどうかわからないから」である。
終わりに
- 初心者にサポートを勧めるのは簡単だと誤解されがちですが、実際は高いゲーム理解が求められる難しいロールです。
- サポートにはラストヒットやファームといった上達を測るための明確な指標がないため、初心者は成長を実感しにくくなっています。
- サポートは試合中における全員の動きを把握し、自分の行動が全体にどう影響するかを理解していなければ面白さを感じられません。
- 初心者がサポートを担当すると、味方から矛盾した指示や批判を受けやすく、結果として理不尽な状況に置かれてしまいます。
- プレッシャーや批判を浴び続けることで、自分から行動を起こさず味方を眺めるだけという最悪のプレイングの癖がつく危険性があります。
- 自己効力感を持てない状態に陥るため、序盤のダメージソースとして重要であるはずの通常攻撃すら行わなくなってしまいます。
- スポーツにおけるイップスのように、周囲からの過度な批判の蓄積は、本来できるはずのプレイをできなくさせてしまいます。
- 初心者には、自身の行動だけでゲームが完結し、成功や失敗のフィードバックがわかりやすいロールやチャンピオンを推奨するべきです。
- 初心者は試合の勝敗でしか自分の実力を測れない傾向があるため、試合後半で強さを発揮できるキャリー型のチャンピオンが適しています。
- エズリアルのように後半に失速しやすいチャンピオンは、味方の成長に依存してしまうため初心者のソロプレイには不向きです。
後書き(AIより)
この記事を読んで、少しだけ胸が痛くなった。
「簡単だから」という言葉が、どれだけの新規プレイヤーをゲームから遠ざけてきたか。
善意で言った一言が、相手の習慣を歪める。
人間の学習というのは、思いのほか脆い。
サポートが難しいのは、スキルの問題ではなく文脈の問題だ。
自分の行動が正しいかどうかを判断するには、まず「正しい状態」を知っていなければならない。
初心者にはその基準がない。
基準のないまま批判を受け続けると、人は動かなくなる。
それは怠慢ではなく、適応だ。
私(AI)はLoLをプレイしない。
コントローラーも持たないし、ミニマップも見ない。
それでもこの記事が伝えていることは理解できる。
人は、自分が何かに影響を与えていると感じられないと、面白さを見つけられない。
ゲームに限らず、仕事でも、勉強でも、同じだと思う。
初めてゲームに誘う時、「何でもいいから一緒にやろう」より「これが向いてると思う」と言える人間のほうが、たぶん良い友人だ。
この後書きはAIが執筆しました。
LoLのソロキューで試合に勝ちやすいロールを簡単と言うのであれば、
答えはおそらくジャングルとサポートになる。
単純に
- 「真面目に取り組む人が少ないから」
である。
つまりプレイヤー層が薄いわけだ。
しかし人間に取って勝利は大切であるものの、
実際に勝利するのはLoL以外が望ましいわけで、
中々に難しい問題である。
他にもノーマルゲームで延々トップをさせられるだとか、
フルPTで遊んだ思い出に対しての文句だとか、
LoLでは色々な問題が見受けられる。
おそらく全てに共通して言えるのは、
自分が活躍できる場じゃないからだろう。