
敵がスカトルを取り、
ドラゴンピットの前に駿足の霊場(Speed Shrine)が立っている。
以降、シュラインと呼ぶ。
敵のシュラインがある状態でもドラゴンに向かいやすいのは、
一般的には青(下)チームの時だ。
ドラゴン裏のブラストコーンが使えるので、
あまり抑止力にはならない。
しかし、この状況で赤(上)チームでドラゴンに向かうプレイヤーは、
ほとんどいない。
そして
「相手が赤チームなのであれば、シュラインがある間、ドラゴンは安全だ」
暗黙の了解となっている。
暗黙の了解ではあるものの、
これは正しくない。
シュラインが敵に与える視界は半径525。
そこから外れてさえいれば、
ドラゴンを殴っていてもミニマップには映らない。
しかし、壁抜けスキルがないのに、
どうやってシュラインに守られたドラゴンを赤チームで狩るのか?

チョ=ガス、ヴィエゴ、シヴァーナ、ノクターン。
こういったチャンピオンでも、
シュラインに守られたドラゴンを安全に狩る方法がある。
この記事はパッチ26.18の時に執筆されました。
シュラインの仕様
スカトルを倒すと、
ドラゴンピット前の川に駿足の霊場(Speed Shrine)が生成される。
先に数値を出しておこう。
- 効果範囲 半径500(踏んで足速くなるヤツ)
- 視界範囲 半径525(倒したチームのみ)
- 持続時間 90秒
- 移動速度 +30%を1.5秒
- スカトルのリスポーン 2分30秒
今回の記事では、
「相手がスカトルを狩っている」
という前提の記事なので、
2番しか使わない。
壊せないワードだと思えばいい
シュラインは倒したチームにだけ視界を与える。
つまり敵シュラインの範囲に自分が入った瞬間、
敵チームはこちらを視認し、
ミニマップに映る。
逆に言えば、
半径525の外にいる限り、
ドラゴンを殴っていても映らない。
ターゲット不可のため攻撃して壊すことはできない。90秒間置かれた、絶対に壊せないワードである。
引っ張るのは半径525の外に出すため
ドラゴンを引っ張る目的はここで確定する。
ドラゴンを半径525の外まで動かせば、そこで殴っている自分も範囲外にいられる。
ピットの中で殴る限り、
自分の体はシュラインの上か、その縁に入ってしまう。
踏むと頭上にマーカーが出る
シュラインの上を歩いたチャンピオンには、
頭上に目のマーカーが表示される。
踏んだかどうかは自分でも確認できるということだ。
※ V9.21で追加された表示。
一瞬踏んでしまった時は、
バレた前提で動くか、
諦めて引くかを即決する。
殴っている間、自分に移動速度は乗らない
移動速度+30%には条件がある。
- 直近5秒以内にプラント以外へダメージを与えていない
- ダメージを与える、または受けると即座に解除される
ドラゴンを殴っている間は加速しない。
敵が来て逃げる時も、
一発もらった時点で解除されるため、
シュラインを踏んで逃げ切るという計算は立てない方がいい。
90秒経てば消える
シュラインはスカトルが倒された時点から90秒で消滅する。
敵がスカトルを取った時刻を覚えていれば、
あと何秒待てば普通にピット内で殴れるかが計算できる。
ドラゴン1匹の討伐時間と比べて、
待った方が早いなら待てばいい。
スカトルのリスポーンは2分30秒。次のスカトルを自分が取れば、そもそもこの問題は消える。
バレる経路は3つしかない
ワードがあろうとなかろうと、
「敵ジャングラーがドラゴン狩ってるくらい見なくてもわかれ」
というのが上級者の世界だ。
ただ実際には、
敵がこちらの存在に気づく経路は3つしかない。
- 自分がシュライン、および敵ワードの視界に入る
- ピットに置かれたワードでドラゴンが見える
- ドラゴンが川(シュライン)を通った瞬間にドラゴンが見える
この3つは危険度がまるで違う。
「敵に見えている」と「敵が気づく」は別の話である。この記事の要点はそこにある。
1 自分がシュライン、および敵ワードの視界に入る
これだけは避けようがない。
チャンピオンが敵チームの視界に入れば、
敵のミニマップにアイコンが表示される。
LoLプレイヤーは全ての行動に「ミニマップを見る」を挟む。
一瞬でも映れば、まずドラゴンをやっているなと警戒される。
引っ張りという面倒な技術が必要になるのは、
この1番を消すためだけだと言っていい。
2 ピットのワードでドラゴンが見える バレないことが多い
ドラゴンピットの端にワードが置いてあり、
そこでドラゴンを狩っているとする。
自分はワードの外にいるので映っていない。
敵に見えているのは、
攻撃モーションに入り続けているドラゴンだけだとしよう。
その場合はバレない可能性がある。
理由は単純で、
- ミニマップには「ドラゴンが戦闘している」という情報が出ない
からだ。
直接マップを見て、しかもドラゴンピットに視線を送らなければ気づけない。
マップを直接見る機会は、
プレイヤーが思っているより少ない。
もちろん「ワードを置いたサポートと、ジャングラーはそれくらい見ろよ」というレベルではあるが、マスター未満ならわからないはずだ。
3 ドラゴンが川(シュライン)を通った瞬間にドラゴンが見える 実際はバレない
ドラゴンがシュライン上を通る時、
マップを直接見ていた場合、
ドラゴンが一瞬だけ入る。
理屈の上ではバレる。
しかしどんなに手練れであっても、
通り過ぎる一瞬のドラゴンを確認しているということは、
まず考えられない。
この経路は無視していい。
結論 3は運任せで構わない
1は100%バレる。
ドラゴン近くのミニマップに敵ジャングラーが映っているので、
ピンが鳴り響き続ける。
2は相手チームに手練れがいなければバレにくい。
※ いたらまずバレます🤓
3は運任せでいい。
この狩り方を知っている私ですら、
シュライン上を通るドラゴンには気付けないと思う。
序盤のソロドラゴンが成功しやすい条件
- ソロで15秒以内にドラゴンを狩れる
- 敵ジャングラーがトップ側に写っている
- 敵サポートがドラゴンピットにワードを置いていない
- ボットやミッドが極端に負けていない
上は大前提であり、
狩るのが遅すぎるなら、別なことをしたほうがいい。
ヴォイドグラブも同じだが、
スマイトを2回使うと楽だ。
開幕のスマイトと最後のスマイト、
スマイトを2連続で撃てるCDが15秒なので、
15秒以内が目安となる。
それ以外は条件を満たしてなくても良い。
「まさか、このタイミングでやるわけないだろ」
と相手が思っている時にやるのが、
戦いというものだ。
シュラインを踏まずにドラゴンを殴る4つの方法
- 横から壁抜けスキルで入る(最も無難)
- 遠距離スキルで引っ張る(本命だが難しい)
- ブラストコーンを使う
- フラッシュで入る(オラフ向き)
1 壁抜けがあるチャンピオン限定の話で、
本題は2以降だ。
2 ドラゴン前にシュラインがあるのに、
ドラゴンを引っ張るのは直感に合わない動きのはずである。
仕組みは前述した通りだが、
やり方は後述する。
壁抜けスキルが1番手で、遠距離スキルで引っ張るのが2番手。
以降の選択肢はリスクや手間がある。
3 殴るまでに時間がかかるし、
ブラストコーン自体ないことも多い。
4 マスター・イーやオラフでブラストコーンを探しにいって、
ブラストコーンもないし味方ボットもプッシュしてる場合、
タワーダイブかフラッシュドラゴンになりそうだ。
※ 1回やったことがあるかどうかの記憶しかない。
つまり壁抜けスキルがないチャンピオンの場合、敵のシュラインがあったらドラゴン自体を諦めるのが普通だ。
そして青チームの時は、それが暗黙の了解となっている。
「シュラインがある間、ドラゴンは安全だ」と。
シュラインがある時の引っ張りのやり方
- ミッド側からドラゴンにスキルを撃つ
- ドラゴンを指定位置まで引っ張る
- 引っ張った位置で殴り続ける
複雑なので、
1項目ずつ説明したい。
ミッド側からドラゴンにスキルを撃つ

画像の位置から、ドラゴンに遠距離スキルを撃つ。
ボット側からもできるが、
フェイライトのワードを考えると普通はしない。
ドラゴンを指定位置まで引っ張る

ドラゴンはレンジドのせいか忍耐ゲージが特殊で、
失敗して切れると、シュラインの範囲外に留めておけなくなる。
忍耐ゲージが減らないところまで歩くみたいに、
位置調整することができない。
※ 忍耐ゲージについては後述する。
ただ難度は低くないので、
やり方を覚えて10回くらい練習すれば、実戦でミスることは無いはずだ。
ドラゴンを攻撃した後、
上の位置で待機する。
その後ドラゴンが攻撃モーションに入ったら、
接近して殴ればいい。
(なるべく)やる前にワードを置こう

ノクターンは間に合わないが、
チョ=ガスだとQの遅さの関係か
- ドラゴンにQ
- 上の位置まで移動して茂みにワード
- ドラゴンを殴る
という動きができる。
引っ張った位置で殴り続ける
後は殴り続けるだけ。
スマイトが2個あれば、
最初に1回、最後に1回と使っておこう。
すぐに敵が来たら逃げればいいし、
ドラゴンのHPが残り僅かなら、
倒されてもいいのでスマイト対決に持ち込みたい。
自分でやる場合、ドラゴンがシュラインを踏んでるように見えるはずだ。実際はそこまでギリギリまで引っ張らなくても映らない。
ドラゴンの引っ張りに失敗した場合
ちゃんと練習すれば失敗しないが、
普通の人はLoLが下手なので失敗すると思う。
失敗した場合はどうするのか?
リカバリープランを考えてみよう。
失敗には大きく分けて2パターンある。
- 引っ張りが足りない場合
- 引っ張りすぎて忍耐ゲージが切れた場合
1 自分がシュラインを踏んでいなければ、
そのままシュライン上のドラゴンを殴り続けよう。
2 この場合は近寄ってもドラゴンはピット内まで戻る。
あなたは壁抜けスキルがないはずなので、
失敗した場合、
フラッシュでピット内に入ってしまおう。
味方から見たら完全に「怒っている人」だが、
この場合は、
コレが最も良い選択肢となる。
忍耐ゲージとリーシュ範囲(leash range)の仕様
知ってる人は読み飛ばしていい。
引っ張りが成功するか失敗するかは、
忍耐ゲージという仕組みで決まっている。
これは中立モンスター全般に共通の仕様だ。
リーシュ範囲を出ると忍耐が減り始める
モンスターにはキャンプごとに決められた行動半径がある。
これがリーシュ範囲で、
戦闘開始時にキャンプを囲む円として表示される。
※ ドラゴンとヘラルドにもあるが、何故か4秒で消える。また、敵チームからは見えない。
モンスターがこの円の外に出るか、狙っている相手を見失うと、忍耐が減り始める。
- リーシュ範囲から遠いほど、減る速度が速い
- 範囲外にいる間に攻撃されないほど、減る速度が速い
- エピック以外はターゲットが切り替わるたびにも減る
モンスターと相手の距離は直線距離ではなく、歩いて移動する経路の距離で判定される。壁を挟んだ向こう側は、見た目より遠い。
ゼロになると6秒の猶予がある
忍耐がゼロになっても、
いきなり全回復するわけではない。
まず6秒間のソフトリセットに入る。
- キャンプの中心に向かってゆっくり歩き出す
- 毎秒、最大体力の6%を回復する
- リーシュ範囲の外にいる攻撃者は無視する
この6秒の間に、
リーシュ範囲の内側でモンスターを攻撃すれば、ソフトリセットは中断される。
忍耐が少し回復し、
さらに1.5秒間は忍耐が減らなくなる。
6秒を過ぎるとハードリセット
6秒間放置すると、
今度はハードリセットに入る。
こうなると手が付けられない。
- 攻撃者を完全に無視する
- ソフトリセットより遥かに速く回復する
- 元の位置まで走って戻る
元の位置に戻ってから2秒後、
2秒かけて忍耐も元に戻る。
つまり引っ張りの失敗には二段階ある。ソフトリセットの6秒以内に殴り直せば取り返せるが、ハードリセットまで行くとドラゴンはピットに帰り、体力も全快する。
ドラゴンの位置調整が難しい理由
ここまでが全モンスター共通の仕様だ。
ではなぜドラゴンの引っ張りだけが難しいのか。
- レンジドなので、殴られる境目がわからない
- 下がって忍耐を調整する動きが通用しない
- 立ち位置が一点に固定される
1 境目が見えない
メレーモンスターなら、
攻撃範囲がそのまま境目になる。
殴られるか殴られないかの線が、
目で見てわかるということだ。
ドラゴンはレンジドなので、
この線が引けない。
2 下がっても解決しない
ならば攻撃範囲の少し外側に立てばいい、
と考えたくなる。
射程が長いのでこれではダメで、
結局もっと下がることになる。
ところが下がりすぎると、
自分がリーシュ範囲の内側にいるのに忍耐ゲージが切れる上に、ハードリセットがかかる。
メレーモンスターで通用する
「忍耐が減らないギリギリまで離れる」という調整が、
ドラゴンでは機能しない。
3 立ち位置を選べない これが本質的な原因
そこへシュラインの視界が加わる。
殴っていい場所は「半径525の外」で固定されてしまう。
- 最初に撃つのはココ
- 撃った後に待機するのはココ
- 殴り始めるのはドラゴンが攻撃モーションに入ってから
と、手順がピシッと決められている。
状況に応じて位置を調整するのではなく、
決まった型をなぞる作業になる。
だから覚えるまでが面倒なのだ。
クラシックをやってみればわかるが、昔はジャングル内の中立モンスターにもレンジドがいた。今はメレーばかりなので、ドラゴンを引っ張る時におかしな感覚になるのは当然なのである。
終わりに
- シュラインが敵に与える視界は半径525。その外側でドラゴンを殴っている限り、自分はミニマップに映らない。
- バレる経路は3つあるが、確実に気づかれるのは自分が視界に入った時だけ。
- シュラインを踏まずに殴る手段は、壁抜けスキル・引っ張り・ブラストコーン・フラッシュの4つ。
- 壁抜けがないチャンピオンは、ミッド側から遠距離スキルを当ててドラゴンをシュラインの外へ引っ張る。
- 引っ張りが足りなければそのまま殴り続け、引っ張りすぎて忍耐が切れたらフラッシュでピットに入り直す。
- 自分が青(下)チームの時に抱きがちな「シュラインがある間、相手はドラゴンに来ない」という前提は正しくない。
基本的には、こういう細かい技術は
マスターに到達してから練習することをオススメする。
しかし、チョ=ガス、ヴィエゴ、シヴァーナ、ノクターン。
冒頭でも書いたこれらのジャングラーがメインならば、
あなたがエメラルドくらいでも練習する価値は高いはずだ。