カーサスを選んだら、
敵のノクターンがレベル1から青バフに来た。
しかも最速で。
レベル1で姿の見えた状態で戦うのであれば、
ノクターンはカーサスに勝ち目がない。
私がLoLで嫌悪することの1つに、
- その場の思いつきの拙い戦術を披露する
ということがある。
戦術は、現場を見てから思いつくものではない。
ゲームに入る前の時点で、自分の中に用意されているものだ。
インベードに行くかどうかも、いつどこから入るかも、
盤面を見てから考えるのでは遅い。
事前に持っている選択肢の中から、
その場に合うものを引き出すだけだ。
何を見たかより、何を想定して入ったかが結果を決める。
このノクターンには、その用意がなかった。
カーサスがいる青バフに正面から歩いてくる時点で、
勝ち筋がイメージできていない。
敵の青バフを潰しに行くという狙い自体は悪くない。
おそらくゲーム自体は上手な人なのだろう。
とは言え、もう少しまともな方法で来てほしい。
今回紹介する戦術は、
手練れのジャングラーなら候補に入っているものの、
人によってはチーズと呼ぶかもしれない。
※ チーズ=条件が噛み合った時だけ機能する、穴だらけの一発狙い戦術
紹介するのは、こういう流れだ。
今回やることを一言でまとめると、
- 0:55に敵の青バフ上の茂みへ入って、敵がいるかを確認する
- 青バフが削れ始めたら、1:04~1:08に殴りかかる
- 敵を追い払うか倒して、青バフを奪う
これだけだ。
カーサスでHPを減らしながら青バフを狩って、
青バフが残り400HPになったので
「引っ張ってグロンプに行くか」という時に、
ノクターンが上から来てスマイトされたらどうだろう?
※ カーサスはスマイトダメージを計算に入れない場合、400で青をグロンプに引く。
ノクターンのレベルは2、
カーサスのHPは450だ。
ノクターンは狂ったようにEを連打取得し、
そのまま撃ってくるだろう。
Eを壁抜けフラッシュでちょうど切らない限り、
キルを取られて試合が終わる。
そこから巻き返す気力も残らない。
それでは始めよう。
この記事はパッチ26.15の時に執筆されました。
全体の流れ
この戦術は5つの手順でできている。
以降の見出しは、この順番どおりに並んでいる。
- 敵の青バフ上の茂みに入る
- 敵の青バフの状態を確認する
- 敵がいたら1:04~1:08ぐらいに突っ込んでいく
- 敵ジャングラーを殴りまくって追い払う or 敵ジャングラーを倒す
- 敵の青バフをスティールする or 悠々と取る
レベル1で敵味方がどこにいるのか、
どこにトリンケットを置くのか。
そういう話は無視する。
記事として複雑になりすぎるので、今回は考えないで欲しい。
① 敵の青バフ上の茂みに入る
パターンは色々考えられるが、
基本の2パターンを書く。

- A 0:55に青バフ上の茂みに入る
- B 0:55を待たず、素早く青バフ上の茂みに入る
普通はAだろう。
0:55にモンスターが湧くのだから、
ラプターワードと同じように、
そのタイミングが最も安全である。
しかし、大問題が1つ。

茂みの裏まで視界が取れてしまうことだ。
レンジドならば画像のウーコンの位置から殴り始めるだけで、
0:55のインベードが見えてしまうし、
エイトロックスでもこの位置からQスタートができる。
なのでBが苦肉の策となるのだが、
ボット側の森に侵入するのであれば、
中々に厳しい選択肢だ。
まともなジャングラーならば、
茂みを確認する可能性が高く、
まともなサポートならば、
自軍の森に敵の姿が見えた瞬間突っ込んでくる。
② 敵の青バフの状態を確認する

先ほどと同じ画像だが、
この茂みから青バフが見えるのが重要である。
- 0:55に青バフが削れる(敵がいる)
- 0:55に青バフが削れない(敵がいない)
これが茂みに入ったままわかるからだ。
敵がいなかった場合は、
「それならそれで良いじゃないか」
となるわけだ。
そのまま敵の青バフを狩ればいい。
③ 敵がいたら1:04~1:08ぐらいに突っ込んでいく
突っ込むタイミングの考え方は3つ。
- A 敵のスキルがCD+HPが少し削れている状態を狙いたい
- B 当然早く行き過ぎると、青バフが削れていないので敵が逃げる
- C 青バフのHPが1000~800ぐらいの時に戦闘を開始したい
AとB。
カーサスならばQの隙がないが、
HPは少し削れる。
エイトロックスならば、
Q3発目の後はAAしかできない。
C。
青バフのHPが1000を切っていれば、
敵は「ここまで削ったのに」という気持ちで踏みとどまる。
逃がさないための目安がこの数字だ。
というわけで、
「何秒に突っ込めばいいのか?」は、
「敵による」
としか言いようがない。
④ 敵ジャングラーを殴りまくって追い払う or 敵ジャングラーを倒す
実際は途中まで青バフを削ったのに、
敵が来た瞬間に逃げると凄く損した気分になる。
なのでスティール勝負に勝とうとするわけだ。
※ 実際はそんなことをされている時点で負けているのだが。
というわけで、
こちらは敵を殴りまくるが、
敵は青バフを殴ってやり過ごそうとすることが多い。
適切なチャンピオンとタイミングならば、
この殴り合いに勝てば敵は逃げるし、
逃げなければキルになる仕組みだ。
ここでチャンピオンターゲットが使えれば理想的だが、やはり難しいので後回しが良いと思う。
⑤ 敵の青バフをスティールする or 悠々と取る
- A スマイト+スキル or AAのダメージを確認しておく
- B レベル2になったら、どのスキルを取るか考えておく
A。
特に調べているわけじゃないので、
あなたのメインチャンピオンの数字を記録してほしい。
ウーコンはレベル1時の戦闘は最強クラスだが、
AAもEも単発威力が高くないので、
スティール勝負は得意ではない。
ヌヌはQ+スマイトで1000出るが、
その後の殴り合いは弱そうである。
B。
ウーコンならばE>Q(稀にW)、
カ=ジックスならばQ>E、
ブライアーならばW>Qという感じだろうか。
これも得意なジャングラーで考えておいてほしい。
成功した時のパターン
青バフを取ったあと、
どこへ向かうかまでが戦術のうちだ。
キルが取れてしまった場合
- A そのまま青側の3キャンプを狩ってレベル3
- B すぐにリコールして、自陣の青バフ側を守る
A。
自軍の森に歩いていくのが遠い。
そしてキルを取ったのでゴールドがある。
B。
敵の選択肢はAFKなどのトロール行為を除いた場合、
自陣(敵ジャングラーの赤側)を狩るか、
こちらの陣地に入って青側を狩るかしかない。
倒された直後に敵陣の赤まで踏み込むのは、
心理的に厳しい。
倒されたジャングラーは、その後は自陣の赤側を狩るのが精一杯で、スカトルも取れないし、位置がバレてるのでガンクも刺さらない。
敵がいなかった場合
- A そのまま青側の3キャンプを狩ってレベル3
- B 青バフを狩った後に、普通に自陣の森に返ってフルクリアする
A。
安定する選択肢。
敵の4キャンプ目は自陣の青かもしれない。
B。
舐めた選択肢だが、
相手が気づかずにウルフを狩った場合、
中々のアドバンテージとなる。
特にヘカリムやナサスのように、
レベル3でQを2に上げたいチャンピオンに有効だ。
相手がどんなに手練れでも、
自陣の4キャンプ目があればQをレベル2にするからである。
終わりに
- 戦術は現場で思いつくものではなく、ゲームに入る前に用意しておくものだ
- 勝ち筋のイメージがないインベードは、ただ姿を見せに行くだけの行為になる
- 今回の戦術は手練れなら候補に入っているが、条件が噛み合わなければ崩れるチーズでもある
- 0:55に敵の青バフ上の茂みへ入り、青バフが削れるかどうかで敵の有無を判断する
- 青バフのHPが1000~800、時間にして1:04~1:08あたりで戦闘を開始する
- 敵を殴り続けて追い払うか倒し、スマイトで青バフを奪う
- スマイト+スキルのダメージと、レベル2で取るスキルは事前に決めておく
- キルを取ったら青側の3キャンプでレベル3にするか、リコールして自陣の青側を守る
- 敵がいなければ青側を狩り進めるか、自陣に戻ってフルクリアに切り替える
- 相手のジャングルルートに応じて、こちらの周回方針を切り替える
この記事を書きながら考えていたのは、
結局のところ戦術の話ではなく、
準備の話だということだ。
- 0:55に茂みに入る。
- 1:04から1:08の間に突っ込む。
- 突っ込んだ後は敵を殴りまくる
書いてしまえば、たったこれだけ。
だが実際にこれをやろうとすると、
茂みの中で敵の姿を見た瞬間に手が止まる。
覚えていたはずのスマイトのダメージが出てこない。
決めていたはずのレベル2のスキルを押し間違える。
1秒待つと決めていたのに、先に走り出す。
チョーキングというヤツだ。
※ 慢性化するとイップスと呼ばれる状態になる。
知識が足りないのではなく、
その知識を取り出す前に体が動いてしまう。
だから準備というのは、
覚えることではなく、
考えなくても手が動く状態まで落とし込むことを指す。
今回の戦術は、
この記事を読んですぐ試すのではなく、
カスタムで数字を測ったり、
友人と2人で練習してから持ち込んでほしい。
あまり準備ばかりしているのも、
人生の生き方としてどうなのかなと思ってしまうが、
LoLはゲームなのでフィードバックが速い。
というわけで、ゲームの準備戦術は最強である。
